バックナンバー(もっと見る)

2017年05月号 vol.63

【特別寄稿①】 いま、求められるがん患者へのキャリア支援 ~がんになっても人生…

2017年01月号 vol.62

【CDAインタビュー】 看護師、看護職員教員をへて、 看護職専門のキャリアカウ…

2016年11月号 No.61

【CDAインタビュー】 「知識提供型」から「共感・体感型」へ ~参加者が企画者…

JCDAジャーナル

2016年8月号 No.60

アジア太平洋キャリア開発協会 台北大会、初参加!

2016年11月16日 11:34 by jcda-journal
2016年11月16日 11:34 by jcda-journal

2016 年5 月19 日~21 日の3 日間、アジア太平洋キャリア開発協会(Asia PacificCareer Development Association、以下APCDA)の大会が、国立台湾師範大学(NationalTaiwan Normal University)にて開催されました。Promoting Inclusiveness(包括性を推進しよう)、「マイノリティーを含めたキャリアカウンセリング・コンサルティングをアジア太平洋地域で進めていこう」という趣旨で行われました。アジア太平洋地域を中心に約15 カ国、130 名以上のキャリア支援関係者が参加。大学のキャリアセンター、政府関係機関、企業等の実務家による発表が60 近く行われました。

大橋 典子(CDA145077)

参加のきっかけは、ふと読み返したJCDAジャーナルNo. 57。「参加してみたい!」と直感的に思い、日本事務局に連絡。ていねいなご説明をいただき、思い切って参加を決めました。

プレコンファレンスディナー:大会前夜に関係者が集まり、顔合わせをしながら春巻き作り体験。偶然CDA 第2 次試験直前講座の恩師と嬉しい再会! 1 年半ぶりに合格報告すると共に近況報告もできました。

初日:ボランティアの方々の歓迎を受けながら受付。台湾大会事務局であるShelley TienさんとAPCDA会長Sheri Butlerさんの挨拶で開幕しました。引き続き米国Indiana UniversityBloomington 教授であるBarry Chung 博士のご講演。「Multicultural and Gender Issues inCareer Counseling」について、故郷中国や米国でのマイノリティーとしての体験を交え、多文化的背景を持つ方々への介入方法をご説明されました。その後、夕方まで発表・ポスターセッション。昼食は学生食堂を一部貸切りした会場でビュッフェスタイル。傾聴スキルを活用し、ゆっくりでもコミュニケーションを取る重要性を実感しました。ブレークアウト・セッションの様子

2 日目:University of Macau 教授のShuh-RenJin 博士による、「The Wisdom of TraditionalEastern Cultures in Career Counseling」から。関係性を重んじる東洋的思想と個を重んじる西洋的思想を統合した支援についてお話しされました。文化的背景に対する配慮の必要性を再認識しました。その後前日同様25 以上の発表・ポスターセッションが行われました。

最終日:学びの意欲が再燃します。個別発表終了後、いよいよ米国College of William &Mary のSpencer Niles博士が「Hope CenteredCareer Development in Action」についてご講演。支援者が希望を持ち続け、クライエントの行動を支援する大切さを強調されていました。講演されるNiles博士

最後は次年度の事務局Carla Siojo さんが、フィリピンのDVD をノリノリの音楽と共にご紹介され、会場が盛り上がります。Cheri会長の「来年も会いましょう!」という掛け声と共に、閉会しました。

あっという間の3 日間。海外での取り組みや多くの方の情熱に触れるだけでなく、私自身の在り方を振り返る貴重な体験となりました。生の声をお聞きできたからこそ、深い学びができたと確信しています。 
最後になりますが、参加に当たりサポートして下さった関係者のみなさまに感謝申し上げます。ありがとうございました。百聞は一見に如かず。See you in Philippine!左から筆者、フィリピン大会事務局Carlaさん、APCDA会長Sheriさん、韓国から参加のHwangさん

最後に
JCDA 事務局 佐々木 好
今回のAPCDA 台北大会で「日本のキャリアコンサルタント国家資格制度」を中心に、JCDA の事業、CDA の海外展開について、私個人のキャリアビジョンと重ねあわせて発表をさせていただきました。制度に関する情報提供だけでなく、聞いてくださった方の自己概念に何かが響くことを願い心を込めてお話しました。中でも、シンガポールの労働局の方が強い関心を示されていたので、今後の関係を築いていきたいと思います。また、大会期間中、5 月17 日に国立台湾師範大学、20 日に国立台北教育大学にて、現地の大学生を対象とするCDA ワークショップを実施。自己理解を促進する演習を中心に、キャリアとは、経験代謝とは、を楽しく一緒に学びました。講師はCDA インストラクターの今川知子先生、岩渕恵子先生、犬塚尚美(悠木そのま)先生、翻訳・通訳は一般会員の洪俊傑さんにご協力をいただきました。さらに、「キャリアカウンセリングで社会の成熟を促す」というテーマで、立野了嗣理事長とSV の黒木陽子先生に2 日間(3 時間× 2 回)の研修を行っていただきました。本研修は、台湾師範大学、台北教育大学、台湾アドラー心理学会の共催で、台湾の文部科学省にて単位が認められた社会人研修として実施。受講者は約20 名。教員が多く、勤務先の大学でCDA ワークショップを開催してほしいという引き合いもいただいたので、また次回の訪台を計画したいと思います。台湾に限らず、海外在住のCDA とのネットワーク作りにも今後着手いたしますのでどうぞ宜しくお願いいたします。社会人研修時の集合写真。奥左5人目から洪さん、SV黒木先生、立野理事長、佐々木さん。

2017年大会は、フィリピン・マニラにて開催!
APCDA Country Director 浅賀桃子(CDA137763) 2013 年に初回大会が開催されたAPCDA、5 回目の2017 年大会はフィリピン・マニラにて2017 年5 月22 ?25 日に開催されます。アジア太平洋地域のキャリアカウンセラーがどのような活動を行っているかなど、肌で感じ、情報交換できる絶好の機会です。ご興味をお持ちの方はぜひ、www.AsiaPacificCDA.org をご覧ください。
APCDA はJCDA と提携関係にあり、大会参加の方には15 ポイント、発表者には25ポイントが付与されます。発表者は2016 年11 月28 日まで募集しています。「初めて参加を検討しているが不安」「発表したいけれど大丈夫か」という方がいらっしゃいましたら、APCDA 日本委員会がサポートします。
Japan@AsiaPacificCDA.orgまでご連絡ください。

JCDAホームページ

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

2017年05月号 vol.63

【特別寄稿①】 いま、求められるがん患者へのキャリア支援 ~がんになっても人生…

2017年01月号 vol.62

【CDAインタビュー】 看護師、看護職員教員をへて、 看護職専門のキャリアカウ…

2016年11月号 No.61

【CDAインタビュー】 「知識提供型」から「共感・体感型」へ ~参加者が企画者…